今日は身延町・富士川クラフトパークへ来ています。公園入口「CRAFTPARK」の緑文字がカワイイのです。
バラ園の広さは1,500㎡。香りのよいイングリッシュローズなど約130種2,900株のバラを横並びに配置し、平成27年3月に開園しました。
一番の見ごろは春ですが、半数以上が繰り返し咲く四季咲きの種類なので、春から秋まで楽しめます。
山梨ガーデン(株)バラ園管理 入社6年目芳賀未央さん
もともと造園に縁はなく、高校も普通科へ進学し東京でアパレル関係に就職したそうです。
ただ昔から「花が大好き」だったそうで、「花が好き!」という言葉を何度も織り交ぜて楽しそうに話してくれました。東京に住んでいた時に、素敵な花屋さんに一目ぼれし、その場で交渉してアルバイトで雇ってもらった経験も。
のちに山梨に戻り、事務の仕事に就いたのですが、どうしても花に携わる仕事がしたいと石和町のバラとガーデニングの専門店に就職しました。
住まいの身延町から勤務先の石和町まで車で片道一時間以上かけて1年間通勤。その後、富士川クラフトパークのバラ園造成に携わることになり、管理をしている山梨ガーデン(株)へ就職しました。
以来5年間、その間に産休・育休を挟んで、バラ園の管理を任されています。
事務職の会社を辞める時は、造園の仕事は大変そうだからと引き留められたそうです。だけど、まず「花が好き」なことから転職を決意。今ではこの業界に入りとても良かったと即答いただきました。
「まず風邪を引かなくなった」から始まりました。 「風邪、ですか?」と尋ねると「そう、免疫力がアップしたのだと思う。自然のもとでストレスがなく仕事をしているから。」と少し照れ笑いをしながら、話を続けてくれました。 「空、風、1年を通して四季を感じながら、緑と花のお世話をすると、“生きもの”たちからパワーをもらえることを実感している。確かに屋外の作業なので汚れることや力仕事もあるけど、なにより毎年春にバラの開花した時の“達成感”がすばらしいの!もう屋内の仕事には戻れないかも」と笑って話す芳賀さん。 背後のバラがそよそよと喜んでいるようでした。
ハツラツ!バラ園チーム
入社当初はバラ園の管理も芳賀さん一人でしたが、現在は3人チームとなりました。それぞれのライフワークに合わせた就業形態で働いています。
社長をはじめ、会社の皆さんが応援をしてくださったそうで、「会社で初めての産休・育休だから分からないことや気になることはどんどん言ってね。一緒に頑張りましょう」と、無理なく仕事を続けられたそうです。 そして、やはりこの一言「花が好きだから」と、妊娠中も楽しく仕事に取り組み、現在は週休2日、9時から16時半の勤務体制で、仕事と育児を両立しています。 社長には働き方だけでなく、仕事のアイデアや進め方も相談、提案しているとのこと。「出来ることは可能な限り挑戦させてくれる。だからバラ園に対する野望(あえて野望と)がどんどん溢れてくるんです」とも。野望!なんだかわくわくしてきますね。
「男性が多い業界だけど、女性ならではの気づきや出来る仕事がたくさんあると思う。 屋外の仕事はキツイと思われがちですが、コロナ禍の時代だからこそ屋外でストレスフリーに働ける。女性も躊躇せずどんどん飛び込んできてほしいです。」とリズムよく言葉を続けた後に、少し間を空けて「やっぱり“達成感”バラの花が咲く春の達成感がやめられない。皆さんにも味わってほしいなぁ」と、真っ直ぐな視線で話してくれました。 遠くに広い空と緑濃い山が続き、目の前に心地よさそうな芝生と可憐なバラ、公園には散歩を楽しんでいる人々の穏やかな時間が流れています。そこで、自身の仕事を“達成感”と表現した芳賀さんの言葉に仕事の本質を見た気がしました。
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